消えぬ地デジ難民(上) 自主運営の組合、大幅赤字に苦慮 移行から約14年、山間地などにはいまだに「地デジ難民」存在 「高齢者は地上波放送が日常の情報源であり、娯楽」
2025/01/07/12:20
2011年に地上アナログから地上デジタル放送へ移行した。14年ほどが経過したが、全国の山間地などには地上波放送の受信が困難な「地デジ難民」世帯(難視聴地域)がいまだに存在する。県北西部に位置する小鹿野町は、人口約1万人の25%ほどが自宅に電波が届かない地デジ難民だ。三山河原沢、藤倉、上薄、小森の町内4地区(計約500世帯)の各組合は、自主運営で山頂アンテナからケーブルで各家庭にテレビ信号を配信。毎年大幅の赤字で運営が立ち行かない状態が続いており、同組合員は「住民たちが運営せずとも、テレビが見られる環境を」と訴えている。