埼玉新聞

 

現在も一部立ち入り禁止 埼玉・長瀞で崩落した岩壁の復旧作業 観光名所・岩畳の対岸、行楽期前に景観改善

  • 崩落部の倒木を回収する地元の観光事業者ら=23日午前11時ごろ、長瀞町長瀞の荒川沿い

 本格的な春の行楽シーズンに向けて長瀞町長瀞の荒川沿いで23日、景観回復を目指し一部が崩落している岩壁の復旧作業が行われた。地元の観光事業者ら計40人が参加し、崩落部の倒木をボートに積んで回収した。

 現場は長さ約500メートルにわたって広がる町の観光名所「岩畳」の対岸で、昨年12月下旬に岩壁が自然崩落したとみられる。普段は人が立ち入ることはできず、けが人は確認されていない。観光に影響はないが、現在も一部区域が立ち入り禁止となっている。

 町観光協会が呼び掛け、地元のライン下りやラフティング、カヌー事業者らが集まり、復旧作業に取り掛かった。作業を見学していた大沢タキ江町長は「長瀞の観光業者有志と、国や県の協力のおかげで順調に復旧は進んでいる。行楽シーズン前に景観が改善できてよかった」と話した。

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