埼玉新聞

 

<川口いじめ>虚偽文書作成で不起訴の武南署員2人、不起訴処分は相当 検察審査会「故意と考えられない」

  • 武南署=川口市辻

 川口市立中学校で2015~16年に起きたいじめの損害賠償請求訴訟を巡り、虚偽の文書を作成したとして当時の武南署員2人が刑事告訴され不起訴となり、いじめを受けた元生徒の母親森田志歩さんが検察審査会に不服を申し立てていた問題で、同審査会が「不起訴処分は相当」と議決していたことが23日、分かった。森田さんが会見で明らかにした。議決文書は10日付。

 虚偽だとされたのは、元生徒のいじめに絡む暴力被害について16年12月に中学校で、校長や市教委担当者、同署員らによる協議の内容を記録した同署の記録文書で、審査会の議決は「正確でない記載だが、故意があったとまでは考えられない」とした。

 森田さんは「あったことを書き漏らすではなくて、ないことを書くのは虚偽であり、意図的になされたとしか思えない」と批判した。

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