埼玉新聞

 

浦和が新体制を発表 広島から移籍の松本、“目玉補強”のサビオら加入10選手が意気込み

  • 新加入した(左から)マテウスサビオ、柴戸海、金子拓郎、高橋利樹、松本泰志、荻原拓也、長倉幹樹、早川隼平、根本健太、照内利和=7日午後、埼玉スタジアム

    新加入した(左から)マテウスサビオ、柴戸海、金子拓郎、高橋利樹、松本泰志、荻原拓也、長倉幹樹、早川隼平、根本健太、照内利和=7日午後、埼玉スタジアム

  • 憧れのチームへの思いなどを話す松本

    憧れのチームへの思いなどを話す松本

  • 新加入した(左から)マテウスサビオ、柴戸海、金子拓郎、高橋利樹、松本泰志、荻原拓也、長倉幹樹、早川隼平、根本健太、照内利和=7日午後、埼玉スタジアム
  • 憧れのチームへの思いなどを話す松本

 浦和は7日、埼玉スタジアムで2025年の新体制発表会見を行い加入10選手が意気込みなどを話した。新加入はMF松本(東松山市出身)、FW長倉(さいたま市出身)ら4人。復帰組はDF荻原(川越市出身)ら4人。新人はDF根本とユースから昇格したFW照内の2人となった。

 田口誠代表は冒頭のあいさつで「新たに加入した選手、期限付き移籍から復帰した選手にはこれまでの実績を超えるような活躍で浦和レッズの一員として、その力を存分に発揮してもらいたい」と期待を込めた。

 今季から強化部門のフットボール本部を「トップチーム」に名称変更。強化、編成の責任者である堀之内聖スポーツダイレクター(SD)=さいたま市出身=は「浦和でプレーしたい、浦和のエンブレムを背負って多くのファン・サポーターの前で戦いたいと熱く強い思いを持ってくれた選手」と紹介した。

 堀之内SDは今後の補強に関しても言及し、「まだ補強は終わっていない。昨年の夏の反省を生かして常にいい準備はしていきたい」と手薄なセンターバック、サイドバックなどの獲得に含みを持たせた。

 昨年退団したミレッGKコーチの後任には、昨季ユースのGKコーチを務めていた塩田仁史氏が就任した。また、DF大畑とFW木原は他チームとの移籍交渉を進めていることも発表された。

■憧れの夢を勝ち取る/松本

 東松山市出身、昌平高出の26歳が夢をかなえる移籍を勝ち取った。「小さい頃から憧れであったクラブだし、ここでプレーすることを夢見てサッカーをしてきた」と赤いユニホームの袖に腕を通した喜びを語った。

 昨季は2位となった広島で大活躍。豊富な運動量を武器にボランチ、トップ下からの飛び出しでゴール前に迫るプレーを得意としている。J1の年間優秀選手にも選出されるなど、飛躍のシーズンを過ごしたことが浦和の目に留まった。

 背番号は6に決定。集合写真で中央に位置したことからも、チームからの期待の大きさがうかがえる。「加入できたことはうれしいが、ここからどう活躍できるかが自分に懸かっているので頑張っていきたい」と冷静にスタートラインに立つ。

■数年越しの愛実る/金子

 浦和からの数年越しのラブコールに応え、故郷のクラブへの合流を果たした。小川町出身。「地元のビッグクラブからのオファーはとても魅力的だった。浦和には何回かオファーをもらい、熱意にひかれて決断した」と話した。

 サイドからの素早い仕掛けで相手を引きはがすドリブルが最大の武器で右ウイングでの起用が濃厚。「強い覚悟を持ってこの移籍を決断した。チーム戦術を理解した上で自分の個を存分に出していけたら」と新加入組では、サビオと並ぶ最年長の落ち着きを見せた。

■最大の“目玉補強”/サビオ

 今オフの最大の目玉補強だ。圧倒的なテクニックで2列目からゴールに関与するプレーを得意とする。「ファン・サポーターのためにいい準備をして必ず優勝したい」と昨季J1で9得点7アシストの実力を埼玉スタジアムでも見せたい。

 攻撃的選手の印象が強いが、守備では献身的なプレスを行うためスコルジャ監督のハイプレスとの相性も良さそう。浦和の印象を「サポーターが非常に熱い。5年半日本にいて、毎回対戦するとやりづらかった」と今季からは脅威を味方に変える。

ツイート シェア シェア