50年来の悲願!新たな中核病院「埼玉県済生会加須病院」6月開院へ 駅から7分 埼玉初の救急機能も
2022/03/27/00:00
加須市上高柳に6月1日開院する「埼玉県済生会加須病院」の落成式が26日、同病院で開かれ、テープカットが行われた。地元の大橋良一市長や大野元裕知事ら関係者多数が出席。救急医療、地域医療の拠点に期待を込めた。
埼玉県済生会の原沢茂支部長は「平成元年開院の埼玉県済生会栗橋病院が老朽化したため、新たな病院の建設を計画していたところ、加須市の熱心な病院誘致があって、ここに完成をみた」と経緯を説明。
「新病院には、埼玉東部消防組合の救急隊が常駐する県内初の常駐型救急ワークステーションを備えている。救命救急医療の要望に適切に応えていく」とつなげた。
病院誘致の先頭に立った大橋市長は「中核病院の誘致は加須市の50年来の課題で、市長の責務と位置付けてきた。
この日(新病院落成式)を迎えられて感無量。6月1日の開院後は利根保健医療圏の医療体制として確立されるものと確信している」と話した。大野知事は「新病院は救命救急医療に最大限の充実が図られている。最新の医療設備も整っている。埼玉県としても待ちに待った、待ち望んだ病院が開院することになる」と期待を込めた。
新病院は加須駅南口から歩いて約7分。7階建てで、稼働病床数は304床。敷地面積は約4万1380平方メートル。建設規模は延べ床面積約2万3209平方メートル。
診療科目は内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科、糖尿病内科、循環器内科、小児科、外科、眼科、救急科など26科。