埼玉新聞

 

148年の歴史に幕…埼玉・鴻巣の笠原小学校、閉校式で校舎に別れ 最後は風船を飛ばし、花火200発彩る

  • 披露された閉校記念品と閉校式典の最後に風船を飛ばす「バルーンリリース」を行う参加者たち=26日午前10時50分ごろ、鴻巣市立笠原小学校

 1873(明治6)年に創立し、今月末で148年の歴史に幕を閉じる鴻巣市立笠原小学校(林義典校長、児童数44人)で26日、閉校式典が行われ、児童や教職員、保護者、地域住民など、約200人が思い出の詰まった校舎に別れを告げた。同校は4月から市立鴻巣中央小に統合される。

 式典で林校長は「笠原小で培った自信と誇りを持って、勉強と運動を頑張ってほしい」と児童にエールを送り、原口和久市長に校旗を返納。同校卒業生の原口市長は「思い出が心に絶えることなく、いつまでも受け継がれていくことを願っている」と語った。

 児童代表で6年生の宮永千聡(ちさと)さん(12)は「笠原小で培った協調性と忍耐力、努力することの大切さを忘れずに頑張っていく」と話した。全校児童の手形が押された閉校記念品が披露されたほか、校歌斉唱や記念撮影後、最後は風船を飛ばす「バルーンリリース」が実施された。

 夜にはPTA主催の最後の行事として、同校で東秩父村の花火会社本家神田煙火工業によって約200発の花火も打ち上げられた。

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