川口市西新井宿の県道で女性（87）が乗用車にはねられ死亡したひき逃げ事件で県警交通捜査課と武南署の合同捜査班は30日、自動車運転処罰法違反（過失致死）と道交法違反（ひき逃げ）の疑いで、自称さいたま市南区大谷口、塾講師の男（47）を逮捕した。

　逮捕容疑は29日午前11時43分ごろ、川口市西新井宿のコンビニエンスストアの駐車場から乗用車でバックした際に歩道にいた女性をひくなどして死亡させ、救護措置を取らずに逃走した疑い。男は「乗り上げたのは縁石か何かだと思っていた」と容疑を否認しているという。

　同課によると、目撃者やコンビニ店の防犯カメラなどから男の車両を特定し現場から約5・7キロ離れた月決め駐車場で車を発見。車に戻ってきた男に事情を聴いた。男は、車をバックさせた際に女性に衝突し、約200メートルひきずったという。女性の死因は重症胸部外傷だった。