虚偽学歴を記載…合格の臨時助教諭、埼玉県教委が懲戒 新たに提出の書類も偽造、発覚「誰にも相談できず」
2022/04/01/00:00
県教育委員会は31日、教員採用試験の出願や小学校教諭普通免許状の取得に必要な書類計5点を偽造したとし、臨時的任用教員として勤務する助教諭(30)を免職の懲戒処分とした。
県教育局小中学校人事課によると、助教諭は2021年5月、22年度県公立学校教員採用選考試験の志願書に、既に除籍されていた通信制大学で必要な単位を取得中であるという虚偽の学歴を記載して提出。合格したため、同年11月にも書類2点を偽造した。
今年3月17日に新たに偽造した書類2点を提出した際、県教委の担当者が単位の不足を指摘。22日に校長と面談して発覚した。助教諭は「書類の提出期限が迫る中で単位が取得できておらず、誰にも相談できずにやってしまった」という趣旨の説明をしているという。
高田直芳教育長は「教職員の不祥事が後を絶たないことについて、非常に重く受け止めている」とコメントした。今回の処分を受け、21年度の懲戒処分は計35件、うち免職は8件になった。