守りたい家族を描く 防火ポスターコンクールで最優秀賞 熊谷の中学1年生、浅見さんが市長訪問 将来は「絵で人をワクワクさせるような仕事がしたい」
2025/01/14/09:49
生活協同組合全日本消防人共済会が主催する防火ポスターコンクールで最優秀賞に選ばれた熊谷市立大里中学校1年生の浅見美友さん(13)が8日、同市宮町の市役所を訪れ、小林哲也市長に受賞を報告した。コンクールは全国の小学校4年生から中学生までを対象に行われ、第40回となる本年度は360校から3136点が応募。守りたい家族の姿を表現した浅見さんの作品が、最高賞に輝いた。
浅見さんは昨年12月26日の表彰式で授与された賞状を手に、同校の斎藤健一校長らと来訪。小林市長は「たくさんの方々が出品した中で、熊谷の代表が最優秀賞になったことは誇らしい。絵にテーマがしっかりちりばめられており、とても良いポスターだと感じた」と祝辞を述べた。
美術部に所属する浅見さんは、夏休みの自由課題として、1~2週間かけてアクリル絵の具で制作した。ハート形で囲まれた親子3人を中心に据え、周囲にはライターやコンセントなど、火災の原因になる物を配置。画面上部には、勢いよく放水された水と消防士が描かれている。浅見さんは受賞に「思い入れを込めながら、頑張って描いたのでうれしい」と喜ぶ。本年度の全国統一防火標語「守りたい 未来があるから 火の用心」を踏まえ、「言葉の意味をよく考え、ハートの中に守りたい家族を入れることにした」と説明した。
最優秀賞は、満場一致で浅見さんに決まったという。将来の夢について、浅見さんは「絵で人をワクワクさせるような仕事がしたい」と掲げた。ポスターは3万7千枚が印刷、配布され、全国の公共施設などで掲示している。