巡回バスからタクシーへ乗り継ぎ補助 埼玉・杉戸で実証実験 バスに1回乗車で当日使用可の補助券 タクシー運賃から300円を割り引き 「病院帰りにバスの時間が合わない」など利用者の声を受け
2025/01/14/13:23
杉戸町は、町内巡回バス「あいあい号」からタクシーへの乗り継ぎ補助制度の実証実験を始めた。巡回バスに乗車すると当日のみ使用できるタクシー乗り継ぎ補助券が交付される。同町住民協働課によると、地方自治体が運行に関わるコミュニティーバスと民間のタクシー事業者をつなぐ補助制度は県内初という。
利用方法は巡回バス降車時に乗務員へ「乗継券」の交付希望を伝え、受け取る。同日中に対象タクシー事業者のタクシーに乗車し会計時に「乗継券」を提出すると運賃から300円割り引く。
対象タクシー事業者は町内の太平交通、朝日自動車杉戸営業所、杉戸タクシーの3社。巡回バス1回の乗車につき、1人当たり1枚まで発行する。タクシー1回の乗車につき、1人当たり1枚まで利用可能。複数人で乗車の場合は複数枚利用できる。
「病院帰りにバスの時間が合わない」「買い物して荷物が重いからタクシーで帰りたい」など利用者の声を受けて実証実験を始めた。同課担当者は「バスとタクシーそれぞれのメリットを組み合わせた便利さに気づいてもらえるきっかけになれたら」と話している。
期間は3月28日まで。実証実験の結果を検証し、4月1日からの本施行を目指す。問い合わせは、同課(電話0480・33・1111)へ。