埼玉新聞

 

避難生活の知恵を学ぶ 日赤県支部が講習会 「共助」の方法を実践的に 少量のお湯でホットタオルを作る方法や、毛布と風呂敷で簡易的なガウンを作る方法など伝授

  • 毛布と風呂敷でガウンを作る体験をした参加者ら=17日午前、さいたま市浦和区の日本赤十字社県支部

    毛布と風呂敷でガウンを作る体験をした参加者ら=17日午前、さいたま市浦和区の日本赤十字社県支部

  • 毛布と風呂敷でガウンを作る体験をした参加者ら=17日午前、さいたま市浦和区の日本赤十字社県支部

 日本赤十字社県支部(さいたま市浦和区)は阪神大震災から30年を迎えた17日、「避難生活支援講習」を行った。参加者は避難生活で影響を受けやすい高齢者や乳幼児への対応や周りと助け合う「共助」の方法を実践的に教わった。

 講習会には20~70代の13人が参加し、同支部の講習指導員らが講師を務めた。座学では、災害が起きる前にできる非常持ち出し品の準備、避難所での要配慮者への支援や精神的なサポートを紹介。高齢者や子どもは避難生活に不安を抱くことが多いため、周りが気付き、話に耳を傾け、安心させることが重要という。

 避難生活で役立つ技術も実践的に体験。少量のお湯でホットタオルを作る方法や、毛布と風呂敷で簡易的なガウンを作る方法などを伝授した。

 講習に参加した同市南区の会社員甲斐琢磨さん(43)は東日本大震災や熊本地震で支援活動をしたことがあるといい、「現地ではできることが限られていたので、少しでも避難所での対応を学ぼうと参加した。ホットタオルやガウンは寒いこの時期に助かる」と話していた。

ツイート シェア シェア