埼玉新聞

 

驚き…「非通知です」と鳴る電話、出ると相手が住所を聞いてきた 近くの女性「詐欺?」と言うと電話切れる

  • 東松山市社会福祉協議会の金子守会長(左)と表彰状を手にする山崎京子さん=東松山市松山の同市総合福祉エリア

 東松山市社会福祉協議会(金子守会長)は、還付金詐欺の被害を未然に防いだとして、同市総合福祉エリアヘルパーステーションの登録ヘルパー山崎京子さん(51)を表彰した。

 同社協によると、山崎さんは1月14日、同市内の利用者宅で訪問サービス中、「非通知です」との音声システムの電話が鳴ったのを確認。その後、利用者が通話相手に住所を伝えていたので不審に思い、どちらからの電話か尋ねると「市職員から還付金の案内」とのことだった。このため「詐欺かもしれませんよ」と利用者に伝えたら通話相手に聞こえたのか、電話が切れた。その直後、市役所に連絡、「そのような案内はしていない」との回答だったため詐欺を確信、東松山署に通報、詐欺被害を未然に防いだ。

 新年度の辞令交付式の席上、金子会長から表彰された山崎さんは「(このような場面に)出合うとは思わなかったので驚いた。当たり前のことをしただけです。利用者の詐欺被害を防げて良かった」と話した。

 担当の坂田雅則・在宅福祉課長は「特殊詐欺の未然防止での表彰は初めて」と話していた。

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