血だらけで歩く…倒れ込んだ男性らは10~20代、深夜の路上で「複数人に襲われた」 通行人が119番、付近から刃物5本が発見される 人通りが少なく「何があったか分からず怖い」
越谷市西新井の県道で、ベトナム人とみられる10~20代の男性3人が負傷した事件で、県警は20日、殺人未遂事件として、越谷署に70人態勢の特別捜査班を設置した。ベトナム人同士のトラブルが発生し、複数人が関与したとみて行方を追っている。
県警によると、3人とも重傷だが、命に別条はない。うち1人は両手に切創があり、他の2人は体に刺創があった。刃物で付けられたとみられ、現場付近から包丁など刃物5本が発見され、県警が押収した。血痕が付着しているものもあるという。
26歳男性は10~20代の男性と八潮市からタクシーに乗って現場付近まで向かっており、「20代男性に会いに来た」と話しているという。26歳男性と20代男性は「複数人に襲われた」などと話していたことから、県警は3人が何らかのトラブルに巻き込まれたとみて捜査している。
事件は19日午前0時20分ごろ、通行人の男性が119番して発覚した。
■何があったのか分からなくて怖い(以下、初報記事)
19日午前0時40分ごろ、越谷市西新井の県道で、通行人の30代男性が負傷した男性を発見し「男性が血だらけで歩いている」と119番した。越谷署によると、通報を受けて駆け付けた救急隊が現場に倒れ込んだ男性1人を救護している際、別の負傷した男性2人が歩いて現れた。重傷者もおり、3人とも救急搬送された。
捜査関係者によると、3人は10~20代のベトナム人。刃物で付けられたような外傷があり、うち2人は重傷を負っているものの命に別条はないという。県警は、3人が何らかのトラブルに巻き込まれたとみて捜査している。
現場はJR東川口駅から北東に約2キロの田畑が広がる一帯。現場付近には鑑識活動中の警察官らが状況などを入念に調べていた。
近隣に住む70代男性は散歩でこの付近を通るといい、「夜は人通りも少ない場所。何があったのか分からなくて怖い」と心配そうな様子で話していた。