大迷惑な大声、マスクせず酒…埼玉の人気BBQスポットで客マナー深刻 そこでGW前、地元が考えたことは
2022/04/22/00:00
大型連休を前に飯能市と奥むさし飯能観光協会などは21日、入間川沿いに広がる観光スポット「飯能河原」(同市)で、一部エリアを有料化する実証実験を始めた。1人千円で小学生以下は無料。同所は新型コロナウイルス感染者が拡大した昨夏、大勢のバーベキュー客らが訪れ、一部利用客のマナーの悪さを指摘する声が近隣住民から寄せられ、一時閉鎖されていた。実験は感染対策やマナー向上が目的で、徴収した利用料は同所の環境美化や保全費などに充てられる。
実験は5月8日まで行われ、利用時間は午前9時から午後5時まで、夜間は閉鎖。有料化はバーベキューなど火気を利用するエリア約3500平方メートルに限定し、利用客は1日当たり50組(1組最大6人)まで。原則、事前予約制で同観光協会ホームページで受け付ける。川遊びなどで利用する場合は、引き続き無料。
同所は都心からのアクセスが良いこともあり、バーベキューやデイキャンプの名所として人気が高い。しかし、コロナ禍の昨年7月下旬、一部利用者がマスクをせずに飲酒、大声で会話をする、ごみを河原に放置するといったマナーの悪さを指摘する声が近隣住民らから上がり、市などは同8月から約2か月間、河原を閉鎖していた。
同市観光・エコツーリズム推進課の吉田昌弘課長は「飯能河原は市民の憩いの場で、手軽に川遊びやバーベキューを楽しめる観光スポット。地域資源として保全や美化に取り組み持続的に利用できる環境づくりを推進していく」と話した。