埼玉新聞

 

首都高初のハイウェイオアシスがオープン、川口PAも 車を止めて遊びに行けるイイナパークも全面開園

  • イイナパークの芝生からハイウェイオアシス(正面)、歴史自然資料館(左手)を望む=24日、川口市のイイナパーク川口

  • イイナパークと川口ハイウェイオアシスの開園式のテープカット=24日、川口市のイイナパーク

 川口市が2013年から同市赤山で整備を進めてきた赤山歴史自然公園(愛称イイナパーク川口)が25日、全面開園した。首都高で初となるハイウェイオアシスも川口パーキングエリアに同時オープンし、同公園と自由に往来できる。これに先立って24日に同公園で開園記念式典が行われた。

 イイナパークは岡村幸四郎前市長時代に着手し、奥ノ木信夫市長が引き継いで整備した歴史自然公園。18年4月に市営火葬場「めぐりの森」と併せ、自然公園の一部が開園。その後、落葉広葉樹の森の植樹やトンボ池など、自然を生かした公園整備などを進めてきた。

 ハイウェイオアシスには、食堂と売店の商業施設棟や屋内遊具施設棟など3施設がある。営業時間は午前7時~午後9時。車を首都高パーキングエリアに止めて歴史自然公園や、近くの赤山陣屋跡など、PAの外へ自由に出入りして周辺を見学できる。

 屋内遊具棟では滑り台などの大型遊具などで遊ぶことができる。有料で子どもと大人1人で1500円。利用時間は平日は無制限だが、休日は2・5時間制。

 開園記念式典には新藤義孝氏、高橋英明氏ら衆議院議員のほか県議、市議らが出席。療養中の奥ノ木信夫市長に代わって清水竹敏副市長が「川口の魅力を全国に発信していきたい」と奥ノ木市長の祝辞を代読した。首都高速の前田信弘社長は「これまで以上に地域の発展に貢献していきたい」と述べた。

 イイナパークのトンボ池で散歩していた会社員河原英夫さん(57)の息子の鳩ケ谷小学校4年生の明輝君は「トンボ池の自然が好き。歴史自然資料館で伊奈忠治の歴史を勉強するのも好きだ」と話した。市職員としてイイナパーク事業を初めから担当してきた赤山歴史自然公園整備室長の船本勉さん(59)は「感無量です。私も来年は市役所を卒業します」と語った。

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