埼玉新聞

 

大きな金額なので不審に だまされていた女性を別室に案内、息子への電話確認促す 信金職員、詐欺被害防ぐ

  • 草加署の会田雄一署長(右)から感謝状を受け取った津波古菖さん(中央)=草加署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、草加署は、城北信用金庫八潮支店の津波古菖(つはこ・あやめ)さん(26)に感謝状を贈呈した。

 同署によると3月8日、同信用金庫の窓口に八潮市の70代女性が訪れ、「現金500万円を持ち帰りたい」と津波古さんに相談。理由を聞くと「息子からお金が必要と言われた」と話したため、津波古さんは特殊詐欺を疑い、上司に報告。別室に案内し、息子に電話確認するよう促して被害を未然に防いだ。津波古さんは「最初は買い物をすると話していたが、とても大きな金額なので不審に思った」と振り返る。

 会田雄一署長は「窓口での対応が特殊詐欺を防ぐ最後のとりで。水際で防いでいただき、大変ありがたい」と謝意を述べ、感謝状を手渡した。

 津波古さんは「お客さまの大事な資産を守るために、お客さま目線で窓口業務に取り組み、これからも皆さんに寄り添った対応をしていきたい」と喜びを実感していた。

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