埼玉新聞

 

新茶が楽しみ、市民ら2千人が来場 埼玉・入間で新茶まつり、3年ぶり開催 県の誇り、狭山茶を身近に

  • 茶娘に扮して茶摘みを行う市職員ら=2日午前、入間市役所

 立春から数えて88日目となる2日、狭山茶の主産地である入間市で「八十八夜新茶まつり」が開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響で過去2年は中止となっていて、開催は3年ぶり。新茶を楽しみに待っていた市民ら約2千人が来場し、大野元裕知事も就任後、初めて視察に訪れた。

 新茶まつりは市茶業協会(清水裕司会長)が主催。新茶の一煎パック(2千個)や茶の苗木の配布(150本)、手もみ狭山茶の実演などが行われた。

 市役所西側の約817平方メートルの茶畑ではJAいるま野と市の若手職員4人が紺色の着物と赤いたすきの茶娘に扮(ふん)し、茶摘みを行った。この春入庁した市職員の大久保花梨さん(23)は入間市出身。「茶摘みをするのは小学生以来。狭山茶はフレーバーティーなど新しい取り組みも拡大している産業。自分が飲むことはもちろん多くの方に知ってほしい」と話していた。

 大野知事は、手もみ茶の実演の様子などを視察し、「狭山茶は全国に名がとどろく県の誇り。レシピコンテストなど県民の皆さんへ狭山茶を身近に感じていただく取り組みをしっかりと進めていく」と話した。

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