埼玉新聞

 

危ない!女児が歩いて行った先は国道…引き留め、警官到着まで寄り添う 迷子を保護の小5女子に感謝状

  • 岩崎英紀署長から感謝状を受け取った末田紗菜さん(右)=2日、春日部署

 1人で歩いていた女児を保護したとして、春日部署は4日までに、春日部市の小学5年生末田紗菜さん(10)に感謝状を贈呈した。

 末田さんは4月13日午後4時15分ごろ、学校帰りに、春日部市大畑の路上に1人で立ち止まっていた女児を発見。末田さんが声をかけると、女児は「幼稚園に行きたい。あっちに幼稚園があるから行く」などと話し、歩いて行ったという。歩いた先には国道があり、車の交通量が多かったことから末田さんは「1人で行くのは危ないからおうちの人と一緒に行こう」と女児を引き留めた。

 その後、女児は付近の家の敷地内に入っていったことから、末田さんは住人の女性を呼び出し、女児が女性の子どもかどうかを確認。違うと分かったことから迷子と判断し、女性が110番した。末田さんは警察官が到着するまで女児のそばに寄り添った。

 女児は市内の公園で母親と遊んでいた際、親元を離れて迷子になってしまったという。

 感謝状を初めて受け取った末田さんは「うれしい。(人助けを)やって良かった」と笑顔を見せた。

 同署の岩崎英紀署長は「思いやりを持った勇気ある行動。幼い子の身の安全を確保するのに大いに役立った」と末田さんの行動をたたえた。

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