懲戒免職…体罰繰り返した男性教諭 陸上部の指導中に生徒5人の足を蹴る 2023年にも体罰で懲戒処分 「事故を起こしたのは顧問にした校長のせいだ」と反省の態度も見られず わいせつの2教諭も免職
県教育委員会は6日、部活動の指導中、生徒に体罰を加えたとして、東松山市立白山中学校の男性教諭(54)を免職の懲戒処分にした。男性教諭は2023年2月にも生徒への体罰などで減給1カ月の懲戒処分を受けていることや、県教委の聴き取りに対し「事故を起こしたのは顧問にした校長のせいだ」と反省の態度が見られないことから免職処分とした。
県教委小中学校人事課によると、男性教諭は24年6月7日、顧問を務める陸上部の指導中、頭をぶつけたことで騒いでいた生徒らに「帰れ」などと強い口調で叫んだほか、感情的になり突発的に生徒5人の足を次々に蹴った。足を蹴る様子を見ていた保護者が学校に連絡して発覚した。
また、宿泊学習先の施設で就寝中の女子児童3人の腕や太ももに触れるなどした南部地区公立小学校の男性教諭(34)と、部活引率中に宿泊先のホテルや自身が運転する車内で複数の男子生徒の陰部を触るわいせつ行為を行った南部地区県立高校の男性教諭(44)をそれぞれ免職にした。被害者のプライバシー保護を理由に、県教委は教諭の氏名などを公表しなかった。
小学校教諭は、警察が押収したハードディスクから23年11月29日時点で児童ポルノの動画データ約1万8千点を所持していたことが分かったほか、県公立学校教員に任命された際、過去に児童ポルノを所持したことで罰金刑を受けた報告を怠っていた。
そのほか、保護者にメッセージを配信する際に誤ったデータを添付し、保護者129人に児童34人分の個人情報を流出させた越谷市立東越谷小学校の男性教頭(53)、自動車を運転中に児童と衝突し傷害を負わせた南部地区県立高校の女性講師(67)、自動車を運転中に4台が絡む多重衝突事故を起こし5人にけがを負わせた北部地区県立高校の女性教諭(24)を、いずれも戒告の懲戒処分とした。