埼玉新聞

 

珍しい…映画上映後に出会いの場 きょう8日、埼玉・川越の映画館で保護猫の譲渡会 15~20匹の猫を紹介する予定 譲渡会は入場無料

  • 保護猫カフェ「ねこかつ」で新たな飼い主を待つ猫たち。中には交通事故でけがした猫も。カフェの収益を保護活動費に充てている

    保護猫カフェ「ねこかつ」で新たな飼い主を待つ猫たち。中には交通事故でけがした猫も。カフェの収益を保護活動費に充てている

  • 保護猫カフェ「ねこかつ」で新たな飼い主を待つ猫たち。中には交通事故でけがした猫も。カフェの収益を保護活動費に充てている
  • 「ねこかつ」の梅田達也代表(右)と川越スカラ座の飯島千鶴さん=3日、川越市内

 川越市の保護猫カフェ「ねこかつ」が8日、歴史ある映画館「川越スカラ座」(同市)で保護猫の譲渡会を開く。野良猫を題材にした洋画「ねこしま」上映後に、猫たちと新たな飼い主の出会いの場を設ける。レトロな雰囲気のあるまちの映画館で行われるユニークな譲渡会だ。主催者は「映画をきっかけに、より多くの人に保護猫の活動を知ってほしい。気軽な気持ちで参加して」と呼びかける。

 ねこかつは、人間の都合で捨てられた猫の命を救い、里親を探す目的で、梅田達也代表(52)が2013年に立ち上げた。川越スカラ座で番組編成を担当する愛猫家の飯島千鶴さん(51)は、梅田さんの活動に賛同。「ねこしま」の上映が決まった際、「譲渡会をやりませんか」と声をかけた。両者がタッグを組むのは5回目で、17年と23年にも各2回ずつ開かれている。

 映画は、マルタ共和国の「猫島」を舞台にした住民と野良猫を巡るドキュメンタリー。愛らしい猫の魅力が詰まっているだけでなく、不妊治療に取り組む保護団体の奮闘も描かれる。梅田さんは「国は違えど、保護猫を取り巻く複雑な背景が映画を見て分かってもらえるのでは」と意義を語る。飯島さんは「映画館での譲渡会はかなり珍しい。保護猫を飼うという選択肢もあることを多くの人に知ってほしい」と話す。

 当日は15~20匹の猫を紹介する予定。譲渡会は入場無料で、午後4時10分から約1時間半実施。譲渡会のみの参加も可能。ねこしまは8日午後2時50分から上映する。チケットは一般1600円など。

 譲渡会の問い合わせは、ねこかつ(電話070・5029・8392)へ。

ツイート シェア シェア