西武鉄道（本社・所沢市）の「特急ラビュー」と秩父鉄道（本社・熊谷市）の「SLパレオエクスプレス」が、汽笛を鳴らし呼応し合うイベントが7日、秩父市の西武秩父駅で行われた。午後0時半ごろ、「ボーーッ」と豪快な汽笛を鳴らし、白い蒸気を吐き出しながら同駅を通過するSLパレオエクスプレス。それに対し、特急ラビューは「フォーン」と軽快な汽笛で応え、SL乗客を見送った。

　同イベントは、西武鉄道の前身である武蔵野鉄道の設立110周年と、日本初の鉄道開業150周年を記念し、両社が共同で企画。「こんな演出はめったに見られない」（都内40代男性）と、踏切付近に集まった多くの鉄道ファンは、その瞬間をカメラに収めて楽しんでいた。

　西武鉄道はこの日、これまでの感謝と「これからも地域のために走り続ける」という思いを込め、西武線全線の列車が長緩気笛2声を吹鳴するイベントも開催。今後も西武鉄道創立110周年にまつわる数々のキャンペーンを展開していく。