埼玉新聞

 

吉本興業、「住みます芸人」の力結集で社会問題解決を目指す 埼玉では「芸人寺子屋」事業を展開

  • 埼玉県では同社所属の高学歴芸人などが先生役を務め、学校では教わらない勉強の楽しさを伝える「芸人寺子屋」事業を展開する

 吉本興業は13日、都内で「ユヌス・よしもとソーシャルアクション」の地域事業に関するメディア向け発表会を開催した。

 同事業はバングラデシュの経済学者で、2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏(78)が提唱する「ユヌス・ソーシャルビジネス」の実践と普及を目指すもの。

 ビジネスを通じて貧困問題などに取り組んできたユヌス氏の知見と、全国47都道府県で活動する「住みます芸人」の力を結集させて、持続可能な社会問題の解決に取り組む。

 埼玉県内では、4月から大宮ラクーンよしもと劇場(さいたま市大宮区)で、同社所属の高学歴芸人などが先生役を務め、学校では教わらない勉強の楽しさを伝える「芸人寺子屋」事業を展開する。

 この日は南海キャンディーズの山里亮太さん(42)らが登壇し、6県の「住みます芸人」によるプレゼンに耳を傾けた。

 山里さんは「地域に密着して、地元の経済を動かしていると感じた。地方にはチャンスが無限にある」と関心した様子だった。

 イベントの最後には西川きよしさん(72)が、芸人たちの激励に訪れた。「各地の市民会館などにお招きいただく一方で、もう一歩先の地域まで来てほしいとよく声を掛けられる。今回の取り組みがそのひとつになれば」と期待を寄せた。(森本勝利)

=埼玉新聞WEB版=

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