<高校野球>山村学園 シード勢下し3年ぶり関東 先制が勝利の鍵 3番坪井、4番酒井に期待
2022/05/21/00:00
高校野球の第74回春季関東大会は21日、栃木県の宇都宮清原球場、栃木県総合運動公園野球場で1都7県から17校が参加して開幕する。
埼玉県勢は、今春の選抜大会4強で県大会王者の浦和学院が2年連続21度目、同準優勝の山村学園が3年ぶり2度目の出場。両校は22日の2回戦から登場し、5年ぶりの優勝を目指す浦和学院は桐蔭学園(神奈川2位)と対戦する。山村学園は市船橋(千葉1位)と顔を合わせる。
関東大会優勝を狙う2校を紹介する。
■打線にパンチ力
初優勝を狙う山村学園は、投打がかみ合って8試合中6試合で先制し、逃げ切る展開で準優勝。花咲徳栄、川越東のシード勢を下した勢いを関東でも発揮したい。
打率3割4分の打線は、8試合で長打26本とパンチ力がある。注目は、坪井と酒井の3、4番。チームが記録した50打点中、半分以上の27打点を2人でたたき出した。この2人の前に走者を出せるかが勝利の鍵を握る。塙、山田浩の下位の活躍次第では、ビッグイニングを築くことができる。
投手陣は、エース山田翼が頼もしい存在だ。6試合に登板して2試合完投とスタミナは十分。38回2/3を投げて防御率1・86、四死球が八つと安定している。決勝で7回4失点と粘投した佐藤に、川村、西川の好投が見られれば、夏に向けて層が厚くなりそうだ。
■経験値を上げたい/山村学園・岡野泰崇監督の話
関東で勝つことで力をつけることができる。夏に向けて経験値を上げていきたい。欲を出して優勝。
■全員で優勝を狙う/山村学園・坪井蒼汰主将の話
昨秋は地区大会で負けて試合感覚が少なかった。多くの試合を経験して、全員で優勝を狙いたい。