埼玉新聞

 

靴下履いた馬にほっこり ひづめが傷つかないよう保護 「ひづめが健康だと馬も快適に」 埼玉・ときがわの養老牧場「ホースケアガーデン」 動けば動くほど消耗早く ストックだけでは足りず、Xでお願いすると全国から不要になった靴下

  • 両前足に靴下をはく馬を世話する鈴木詠介代表=ときがわ町西平「ホースケアガーデン」

    両前足に靴下をはく馬を世話する鈴木詠介代表=ときがわ町西平「ホースケアガーデン」

  • 両前足に靴下をはく馬を世話する鈴木詠介代表=ときがわ町西平「ホースケアガーデン」
  • 【地図】ときがわ町(背景白)

 ときがわ町西平の養老牧場「ホースケアガーデン」(鈴木詠介代表)で晩年を送っている馬が靴下をはき、話題を集めている。この時期の寒さ対策ではなく、ひづめの保護。不要になった靴下も全国から届いている。

 同所の馬は、かつて乗馬や競馬で活躍していた。7頭の年齢は17~26歳。馬のひづめは重要で、ひづめのバランスが崩れると肩や腰、膝などいろんな場所の痛みの原因につながるという。鈴木代表(45)は「ひづめが健康だと馬も快適に過ごせる」と説明する。

 同ガーデンは固めの放牧場。ひづめが傷つかないよう昨年春ごろから靴下をはかせてみた。両前足や左後ろ足だけなど、はき方も馬によって異なる。動けば動くほど消耗も早く、午前と午後ではきかえる馬もいる。ストックしていた靴下では足りなくなった。

 そこで昨年12月中旬、スタッフが短文投稿サイト「Ⅹ」(旧ツイッター)で不要になった靴下を送ってくれるようお願いしたところ、全国から注目され、話題になっている。

 鈴木代表は「皆さんの心遣いで温かくなりました」と話している。

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