【10年に1度の大雪と低温 早期予報が現実に】終わり見えない寒波…今夜さらに50センチの大雪予報 関東北部 氷点下36度以下の寒気が居座る 埼玉では秩父に低温注意報〈続報〉東京都心でも氷点下に
気象庁は19日夕、大雪に関する関東甲信地方気象情報(第7号)を発表した。
冬型の気圧配置や上空の寒気の影響により、関東地方北部では、20日明け方にかけて大雪となる所があるという。積雪や路面の凍結による交通障害に注意・警戒し、なだれにも注意するよう呼びかけている。
関越道は、渋川伊香保IC―六日町IC(下り)、六日町IC―水上IC(上り)が吹雪と集中除雪のため、19日午後から深夜まで通行止めとなった。
東日本の上空約5000メートルには氷点下36度以下の強い寒気が流れ込んでおり、関東の平地でも広い範囲で低温になり、埼玉県では秩父地方に低温注意報が発表されている。
気象庁は10日、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい大雪や低温となる可能性が、いつもより高まっているときに事前発表される「早期天候情報」を、北陸や関東北部などに発表していたが、予報に近い状況になりつつある。
■続報
20日朝は関東南部の都市部でも低温となり、午前6時までの最低気温が埼玉県ではさいたま市でマイナス3・2度、鳩山で同6・4度、秩父で同5・0度と冷え込んだ。東京都心でもマイナス1・0度と今季一番の冷え込みに。八王子ではマイナス6・1度を記録した。日中の気温も、さいたま市、東京とも予想最高気温が9度と、関東ではほとんど10度に届かない寒さが予想されている。
[雪の実況]
19日午後3時現在の24時間降雪量(アメダスによる速報値)
群馬県
みなかみ町藤原 60センチ
みなかみ町湯原 39センチ
長野県
野沢温泉 34センチ
飯山 27センチ
信濃町 23センチ
19日午後3時現在の積雪の深さ(アメダスによる速報値)
栃木県
日光市土呂部 65センチ
那須高原 27センチ
群馬県
みなかみ町藤原 265センチ
みなかみ町湯原 138センチ
草津 88センチ
長野県
野沢温泉 220センチ
小谷 167センチ
飯山 137センチ
[雪の予想]
19日午後6時から20日午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
関東地方北部 50センチ
上空の寒気が予想以上に強まった場合や、雪雲が予想以上に発達した場合には、警報級の大雪となる可能性があります。
=埼玉新聞WEB版=