埼玉新聞

 

ヤオコー好調、“常に低価格”を大勢の客が支持 “厳選100品”など利用シーンにこだわり人気、増収増益に オープンした旗艦店、今後注目

  • 開店前に大勢の買い物客で長蛇の列ができたヤオコー久喜吉羽店

    開店前に大勢の買い物客で長蛇の列ができたヤオコー久喜吉羽店

  • 開店前に大勢の買い物客で長蛇の列ができたヤオコー久喜吉羽店
  • 広大なフロアに旬の地元野菜や果物が並ぶ青果コーナー=久喜市吉羽のヤオコー久喜吉羽店

 食品スーパーのヤオコー(川越市)が発表した2025年3月期連結決算は、純利益が前年同期比4・0%増の229億6300万円だった。売上高に当たる営業収益は18・7%増の5576億1200万円、営業利益は8・5%増の345億1600万円、経常利益は7・1%増の339億1900万円だった。

 商品面では製造から販売までを効率的に統合したSPA型(製造小売業)開発を推進。EDLP(常時低価格施策)や「厳選100品」など利用シーンにこだわった二極化対応で幅広い顧客増の支持を獲得した。

 グロッサリー部門(食料雑貨)の人工知能(AI)を使った需要予測型自動発注システムが生産性向上に大きく寄与。電子棚札や業務支援アプリを順次導入するなどペーパーレス化も図った。

 24年12月31日現在の店舗数は、グループ全体で238店舗(ヤオコー194店舗、エイヴイ14店舗、フーコット5店舗、せんどう25店舗)。24年9月に開店した「久喜吉羽店」はミドル・シニア層をメインターゲットにした北エリアの旗艦店として各種の試験的施策を進め、その結果を社内で共有する。

 25年3月期の連結業績予想は据え置いた。
 

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