埼玉新聞

 

「きぼう」見に来て 国際宇宙ステーション・日本実験棟の精密模型、期間限定で展示 実物は大型観光バスがすっぽり入るスペース 加須で3月末まで

  • 手前が日本実験棟「きぼう」の模型。後方が国際宇宙ステーションの模型

    手前が日本実験棟「きぼう」の模型。後方が国際宇宙ステーションの模型=加須市外野の加須未来館

  • 手前が日本実験棟「きぼう」の模型。後方が国際宇宙ステーションの模型

 国際宇宙ステーション(ISS)の一部分、日本実験棟「きぼう」の精密模型が、加須市外野の加須未来館に3月末までの期間限定で展示されている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)から今年1月9日に借りたもので、観覧自由。来館者が興味深そうに見入っている。

 加須未来館は、子どもたちに宇宙への興味を育んでもらうことを目的に2001年4月21日に開館した。ロシアのビクトル・アファナシェフ宇宙飛行士が1999年に宇宙で実際に着用したソコル宇宙服があることでも知られている。ISSの精密模型も所有している。

 「きぼう」は日本初の有人宇宙施設。宇宙環境を利用して生命科学や新しい材料の開発など数多くの実験を行っている。船内実験室はISSの中では一番大きく、直径4・4メートル、長さ11・2メートル。大型観光バスがすっぽり入るスペース。ロボットアームを持ち、船外実験プラットホームは宇宙空間に露出している。

 ISSは地上から約400キロの宇宙空間にあり、人類の新たな宇宙進出の足掛かりになると期待されている。建設に当たってはアメリカ、ロシア、カナダ、ヨーロッパの国々、日本が協力している。ISSと「きぼう」を知る絶好の機会。同館では「多くの人に見に来てほしい」と期待している。同館の休館日は火曜日。

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