埼玉新聞

 

受験申込者が減少…さいたま市の職員採用試験、倍率は7・9倍に コロナ対応で多忙なイメージも影響か

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 さいたま市は1日、6月19日に実施する2022年度市職員採用試験の申し込み状況を発表した。採用予定人数255人に2011人が申し込み、競争倍率は7・9倍だった。前年度より受験申込者数が219人減少し、倍率は2・4ポイント下がった。市は新型コロナウイルスの業務負担への影響も、減少の要因の一つではないかとみている。

 市任用調査課によると、来年4月採用予定で大学卒業程度の行政事務Aは、110人に929人が申し込み8・4倍(前年度比3・8ポイント減)。民間企業の基礎能力検査を取り入れた行政事務Bは、15人に260人が申し込み17・3倍(同3・6ポイント減)だった。

 行政事務Aは申込者数が168人減、行政事務Bは30人増だった。同課はコロナ対応への業務負担で多忙なイメージや公務員試験の負担感、東京特別区の職員採用試験が5月に実施されていることなどが影響したとみている。

 市は感染防止対策のため職員採用説明会をオンラインで実施。職員との直接対面がないことから、アンケートに業務を把握できないなどの意見があったという。担当者は申込者数の増加に向けて「市の仕事の魅力を伝える機会を増やしていきたい」と話した。

 免許資格職では、来年4月採用予定の保健師Aが9人に44人が申し込み4・9倍(同3・2ポイント減)だった。申込者数は前年度より21人少ない44人で、市は同様にコロナの影響があるとみている。前年度に募集していない栄養士は、2人に64人が申し込み32・0倍だった。

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