埼玉新聞

 

観測船しらせ、再び南極へ トッテン氷河沖で海洋観測

  •  見送りに来てくれた人たちに帽子を振って応える隊員=26日、オーストラリア・フリマントル港(南極観測隊同行記者撮影)

     見送りに来てくれた人たちに帽子を振って応える隊員=26日、オーストラリア・フリマントル港(南極観測隊同行記者撮影)

  •  見送りに来てくれた人たちに帽子を振って応える隊員=26日、オーストラリア・フリマントル港(南極観測隊同行記者撮影)

 【フリマントル=南極観測隊同行記者】第66次南極地域観測隊(原田尚美隊長)の夏隊38人を乗せた南極観測船「しらせ」(斎藤一城艦長)は26日、オーストラリア・フリマントル港から再び南極のトッテン氷河沖に向けて出航した。船上で海洋、大気観測をしながら南下し、来月5日から現地で集中的に海洋観測を行う予定だ。

 観測隊は近年、東南極で最大級の氷河「トッテン氷河」で、氷が消失するメカニズムの解明に向けた研究を続けている。66次隊はトッテン氷河沖での観測に専門家を集中させるための初の試みとして、オーストラリア―南極間を2往復し、隊員を入れ替える。

 原田隊長は「氷融解のメカニズムを解明するためのデータを持ち帰り、入れ替え制を導入して良かったと思える成果を出したい」と語った。

 2往復目には、当初から継続して乗船する16人に、主に海洋観測を行う隊員・同行者22人を加えた計38人が参加している。

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