埼玉新聞

 

<高校サッカー>優勝争いは昌平、西武台軸か 期待の正智深谷、武南 総体県予選46校できょう開幕

  • 強固な守備をけん引する正智深谷のDF小屋結世

  • 全国高校総体埼玉県予選の組み合わせ

 サッカーの全国高校総体県予選は4日、46校が参加して開幕。優勝校が本大会(7月24~30日・徳島)の出場権を獲得する。今大会も新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から無観客で開催し、試合会場と時間は非公表。1枚の切符を争う大会の行方を展望する。

 優勝争いの中心はプリンスリーグ関東1部で首位につける昌平と、同リーグで経験値を積み上げている西武台か。4月の関東大会県予選を制した正智深谷、同準優勝の武南も頂点を見据え、4校は11日の3回戦から登場する。

 昌平はJ1のFC東京で3月に公式戦初出場を飾ったMF荒井を筆頭にタレントぞろい。2年生FW小田がU-17(17歳以下)日本代表として参加した3月のJ-VILLAGECUPでは、優勝した日本高校選抜にMF篠田が名を連ねた。

 プリンスリーグで2分け4敗と苦しんでいる西武台はDF横谷の戦列復帰が大きなプラス材料。前線の松永、和田らが得点を量産し、選手権予選で11年ぶりの代表権を勝ち取った昨季の勢いを持続させたい。

 関東大会県予選で北部支部予選から勝ち上がった正智深谷は、主将のDF小屋を中心とした強固な守備から相手の出方に応じて器用な試合運びができる。

 武南はギアが入った際のスピードあふれる攻撃は破壊力抜群。2年生松原、山田詩、桜井らがカギを握る。浦和南は関東大会県予選で正智深谷にPK戦で敗れたものの、随一の粘り強さで昌平にも食らいつけるか。

 プレー強度の高い成徳大深谷、GK関根を中心とした堅守が光る武蔵越生も上位をうかがう。県S1リーグで地力を証明している細田学園、浦和学院にもチャンスは十分ありそうだ。

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