日本選手で初!パリ五輪・ケイリンで準決勝に進出 自転車の太田りゆ選手、上尾市功労賞を受賞 現在はガールズケイリンに専念「目標は最高峰での優勝」 市長「夢と感動を与えてくれた」
2025/03/02/11:19
昨年のパリ五輪自転車競技に出場した太田りゆ選手(29)=ブリヂストン=が2月27日、上尾市功労賞を受賞した。太田選手は、パリ五輪女子ケイリンとスプリントの2種目に出場し、ケイリンでは日本選手として初めて準決勝に進出し、9位となった。
太田選手は市立芝川小、上平中学卒業後、県立伊奈学園高校に進み、陸上の中距離選手として活躍。東京女子体育大学在学中に競輪選手に転向し、2017年にプロデビューした。同年、自転車競技の日本代表に選出されアジア大会に出場。その後も22、23年にはアジア選手権トラックのスプリントで2連覇、杭州アジア大会スプリントで銅メダルを獲得するなど国際大会での実績を重ねた。
市役所で行われた贈呈式で、太田選手は畠山稔市長から表彰状と花束が手渡され、サイン入りの写真パネルを贈呈した。畠山市長は「パリ出発前に来てくれた時、最高傑作の自分で走り抜けたいと言っていた通り、自分を信じて技術を磨いたと思う。日本で初めての9位という素晴らしい成績は、多くの人に夢と感動を与えてくれた」と健闘をたたえた。
太田選手は「このような賞をいただき大変光栄です。上尾の皆さんにずっと応援してもらい、努力を続けることができた。歩いていると『りゆちゃんオリンピック見たよ』と声をかけられる。出ただけで終わらせず、選手としても頑張って、人間としても成長したい」と笑顔を見せた。
パリ五輪後、太田選手は自転車競技の引退を表明し、現在はガールズケイリンに専念している。「目標は最高峰のグランプリでの優勝。そのためにG1タイトルを獲得したい」と力強く話した。