埼玉新聞

 

きょう4日夕方から再び雪の予想 20センチの大雪の恐れも 気象台が注意呼びかけ 3日も埼玉は雪化粧…昼過ぎから雨が雪に変わる 埼玉有数の観光地、川越の蔵造り街並みも白く

  • 雪が降る「川越一番街商店街」=3日午後、川越市内

    雪が降る「川越一番街商店街」=3日午後、川越市内

  • 雪が降る「川越一番街商店街」=3日午後、川越市内

 ひな祭りの3日、県内各地では朝からの雨が雪に変わり、住宅の屋根や街路樹などが雪化粧した。

 川越市の「川越一番街商店街」では、降った雪が重厚な蔵造りの町並みをうっすらと白くした。

 当初は雨だったが、昼過ぎごろから次第に雪へと変わった。黒色を帯びた蔵造りの建築物の瓦は、雪と相まって明暗のコントラストを生み出した。観光客は降りしきる雪を背景に、建築物を写真や映像に収めていた。

 東京都内から訪れた男性(73)は「ウナギを食べて外に出たら雪だった。こんなに降るとは思わなかったが、雪の川越も風情があって良いと思う」と話していた。

■4日夕方から大雪の恐れ

 熊谷地方気象台によると、3日は本州の南岸に停滞する前線へ向かって北から次第に寒気が入り込んだため、熊谷では午後1時57分に0・7度まで下がるなど、県内8カ所の観測地点全てで午後に最低気温を記録。朝から降っていた雨は、県内各地で雪に変わった。雪雲は2時間ほどでほぼ抜けたが、熊谷、さいたま、秩父の積雪観測地点3カ所全てで1センチ未満の積雪を観測。住宅の屋根や街路樹などが、うっすら雪化粧した。

 4日夕方から5日朝にかけては、南岸の前線上を低気圧が東へ進んでくるため、同気象台は県内でも再び雪が降ると予想。南部と北部で10センチ、秩父地方で20センチの大雪となる恐れがあるとして、積雪による交通障害や路面凍結などに注意を呼びかけている。

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