長崎大などは4日、生成人工知能(AI)を活用し、医学生が画面上の患者キャラクターと対話して問診の練習ができるシステムを報道陣に公開した。医療機関では練習相手となる模擬患者不足が課題となっており、実習機会の充実に役立てる。来年3月の実用化を目指す。
「2、3日、熱とせきが続いていて…」。共同研究を進める長崎市のシステム開発会社と実施した実演会では、医学生役の問診にAIが的確に受け答えしていた。
AI模擬患者が実用化すれば、年齢や性別、症状が異なる多様な患者を想定した演習が可能となり、医学生の育成強化につながるという。