埼玉新聞

 

<高校サッカー>武蔵越生23年ぶりベスト4 GK関根が好守 PK戦で細田学園下す 県総体準々決勝

  • 武蔵越生―細田学園 PK戦で3本連続セーブを披露した武蔵越生のGK関根

 (第4日、12日・西武台高校第2グラウンドほか)

 準々決勝4試合が行われ、昌平、武蔵越生、成徳大深谷、西武台がそれぞれ勝って準決勝進出を決めた。4強入りは昌平が2年連続、武蔵越生は23年ぶり、成徳大深谷は4年ぶり、西武台は3年ぶり。

 武蔵越生はPK戦でGK関根が好セーブを連発し、細田学園との接戦を制した。成徳大深谷は秋本、安野のゴールで正智深谷に逃げ切り勝ち。昌平は0―0の後半ロスタイムに土谷のゴールで狭山ケ丘に競り勝ち、西武台は4得点で立教新座を退けた。

 準決勝は15日、昌平―武蔵越生、成徳大深谷―西武台のカードで実施される(試合会場、時間は非公開)。

 ■好捕連発、別格の守護神

 互いに10人が蹴り合ったPK戦の末、武蔵越生が23年ぶりの4強入り。好セーブを連発したGK関根が最後は自らネットを揺らし、喜色満面で駆け寄る仲間たちを大きく広げた手で受け止めた。

 延長戦を含めて得点が奪えず、井上監督は「関根、沼田、須田を中心によく耐えた」と守備陣の粘りを評価。PK戦では1年次からゴールマウスを守る関根が「相手が止めるなら自分も止めればいい」と発奮し、最上級生となった守護神が醸す威風堂々としたオーラは別格だった。

 準決勝で顔を合わせる昌平は格上だが、昨年10月の選手権大会県予選では1―0の勝利を飾っている。関根は「ここで満足してしまうなら次の試合は要らない。しっかり準備して臨みたい」と守り勝つイメージを膨らませていた。

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