埼玉新聞

 

仏の核で欧州防衛へ議論 米ロ接近受けマクロン氏

  •  5日、テレビ演説するフランスのマクロン大統領(ロイター=共同)

     5日、テレビ演説するフランスのマクロン大統領(ロイター=共同)

  •  5日、テレビ演説するフランスのマクロン大統領(ロイター=共同)

 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は5日、トランプ米政権とロシアの接近を受け、フランスの核兵器の抑止力で欧州各国を防衛する「戦略的議論」を開始する方針を示した。国民向けのテレビ演説で述べた。ただ核を使用する決定は各国ではなく、フランスにあると強調した。フランスは欧州連合(EU)で唯一の核兵器保有国。

 マクロン氏は欧州と強固な同盟を築いてきた米国について「欧州側にとどまると信じたいが、そうでない場合の備えも必要だ」と語った。

 さらに「ロシアの脅威は存在し、欧州の国々やフランスにも影響を与えている」と指摘。防衛費増額の必要性やロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続を訴えた。

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