越谷市西新井の路上で1月、ベトナム人の男性らが負傷した殺人未遂事件で、越谷署特別捜査班は5日、殺人未遂の疑いで、いずれもベトナム国籍の会社員男（26）＝八潮市伊草＝と、自称内装工男（25）＝住所不定＝ら男5人を再逮捕した。県警は26歳男ら3人と25歳男ら2人の間にあった金銭トラブルが背景にあったとみている。

　26歳男ら3人の逮捕容疑は共謀し、1月19日午前0時10分ごろから15分ごろまでの間、越谷市西新井の路上で、25歳男を包丁などで突き刺すなどして殺害しようとした疑い。25歳男ら2人は26歳男の共犯の男（30）を包丁などで突き刺すなどして殺害しようとした疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

　県警はこれまでに、5人を傷害などの疑いで逮捕、再逮捕していた。現場付近からは包丁などの刃物5本が発見されており、その一部が犯行に使用されたとみられる。

■切り付け合った路上（以下、傷害の疑いで逮捕時の記事）

　越谷市西新井の路上で1月19日、ベトナム人の男性らが負傷した殺人未遂事件で、越谷署特別捜査班は12日、傷害の疑いで、いずれもベトナム国籍で、会社員の男（26）＝八潮市伊草＝と、自称内装工の男（25）＝住所不詳＝ら男5人を再逮捕した。26歳男ら3人と、25歳男ら2人の間には金銭トラブルがあり、県警はいずれも相手グループへの殺人未遂事件にも直接関与しているとみて捜査している。

　26歳男ら3人の逮捕容疑は共謀し、1月19日午前0時15分ごろ、越谷市西新井の路上で、25歳男の共犯の男（27）を包丁などで切り付け、けがを負わせた疑い。25歳男ら2人は26歳男を包丁などで切り付け、けがを負わせた疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

　県警はこれまでに、26歳男ら3人を凶器準備集合の疑いで逮捕し、25歳男ら2人を入管難民法違反（不法残留）の疑いで逮捕していた。

　事件は19日未明、負傷した男らの一部を通行人が発見し通報。そのうち3人は両手や体を切られたり刺されて救急搬送されており、残りの2人は逃走していた。現場付近からは包丁などの刃物5本が発見されていた。

■「刃物を持って現場に行った」（以下、凶器準備集合など疑いで逮捕時の記事）

　越谷市西新井の路上でベトナム人の男性らが負傷した殺人未遂事件で、越谷署特別捜査班は6日までに、凶器準備集合の疑いで、いずれもベトナム国籍で会社員の男（26）＝八潮市伊草＝ら男3人を逮捕し、入管難民法違反（不法残留）の疑いで、自称内装工の男（25）＝住所不詳＝ら男2人を逮捕した。県警は5人の間で金銭トラブルがあり、いずれも殺人未遂事件にも直接関与しているとみて捜査している。

　26歳男らの逮捕容疑は共謀し、25歳男に危害を加える目的で、1月19日午前0時10～25分ごろまでの間、包丁などを準備して越谷市西新井の路上に集合した疑い。捜査関係者によると、3人のうち一部の容疑者は「刃物を持って現場に行った」と供述しているという。

　25歳男ら2人は在留期間を過ぎたにもかかわらず、更新などを行わずに国内に残留した疑い。いずれも容疑を認めているという。

　19日未明、負傷した男らの一部を通行人が発見し通報。そのうち3人は両手の切創や体幹部に刺創があり救急搬送され、残りの2人は逃走した。現場付近からは包丁など刃物5本が発見されていた。

■夜は人通り少ない場所「怖い」（以下、初報記事）

　1月19日午前0時40分ごろ、越谷市西新井の県道で、通行人の30代男性が負傷した男性を発見し「男性が血だらけで歩いている」と119番した。越谷署によると、通報を受けて駆け付けた救急隊が現場に倒れ込んだ男性1人を救護している際、別の負傷した男性2人が歩いて現れた。重傷者もおり、3人とも救急搬送された。

　捜査関係者によると、3人は10～20代のベトナム人。刃物で付けられたような外傷があり、うち2人は重傷を負っているものの命に別条はないという。県警は、3人が何らかのトラブルに巻き込まれたとみて捜査している。

　現場はJR東川口駅から北東に約2キロの田畑が広がる一帯。現場付近には鑑識活動中の警察官らが状況などを入念に調べていた。

　近隣に住む70代男性は散歩でこの付近を通るといい、「夜は人通りも少ない場所。何があったのか分からなくて怖い」と心配そうな様子で話していた。