埼玉新聞

 

埼スタで旗掲出 クルド側、説明し謝罪 J1浦和とスタジアムで話し合い

  • 埼玉スタジアム=さいたま市緑区

    埼玉スタジアム=さいたま市緑区

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 県南部で暮らす在日クルド人のサッカーチーム「FCクルド」関係者らが埼玉スタジアムであったサッカーJリーグの試合開始前に自チームの旗を掲出したことについて、同チームの監督らと浦和レッズは6日、同スタジアムで話し合いを行った。FCクルド関係者によると、監督が掲出の経緯を説明して謝罪し、浦和は受け入れた。

 同スタジアムで2日、浦和対柏レイソル戦が行われた。浦和によると、FCクルド関係者約20人はゴール裏に当たる北サイドスタンドで自チームの旗を広げ警備員に注意された。言語上の問題で意思疎通に齟齬(そご)が生じ、警察官が介入。全員でスタジアム外に出た後、観戦を希望した子ども9人が別席で観戦した。

 6日の話し合いでFCクルド監督は「ルールを知らず、日本語でのコミュニケーションもうまくいかずトラブルになってしまった。申し訳なく思っている」とし、「SNS(交流サイト)ではこの問題を取り上げた上で、クルド人に対するヘイトスピーチと捉えられる投稿もあった。この問題で関係が悪化するのは望んでいない」とした。

 浦和は公式ホームページなどで、事前申請をしていない横断幕や旗の掲出を禁止事項と明記している。担当者は「クラブとしては(クルドの方々を)拒んでいるわけではない。観戦ルールを守って応援していただきたい」と話した。

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