埼玉新聞

 

道路陥没…転落したトラック運転席部分に2方向から救出へ 真上と上流側から掘削を進める予定 事前に地盤改良し準備、早期の救出へ知事「相当無理なお願いをしている」

  • 発生から1カ月がたった県道陥没事故の現場

    発生から1カ月がたった県道陥没事故の現場

  • 発生から1カ月がたった県道陥没事故の現場
  • 八潮市で道路が陥没した県道交差点の位置(図の中心点付近)=国土地理院HPから
  • 下水道管の内部を調べるために使用されたドローン=5日午後4時40分ごろ、八潮市二丁目

 八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、県は11日、運転席部分に向けた掘削と、下水を迂回(うかい)させる仮排水管設備のバイパス工事の詳細設計を完了したと発表した。救出の可能性を高めるため、真上と上流側の2方向から運転席部分に向けて掘削を進める。

 仮排水管設備のバイパス工事は、ルートとなる箇所に鋼矢板を設置中。キャビンに向けた掘削は真上からの掘削を行うための地盤改良を進め、上流側からの掘削を行うための鋼管矢板を手配した。県は同日、工法についての動画を県ホームページで公開した。

 2月中旬の時点で約3カ月とした工期のめどについて大野元裕知事は「相当無理なお願いをしている。最も早期に運転席部分にアクセスするとともに、損傷した管の応急復旧を兼ねる方法。おおむね予定通り進行しているが、可能な限り迅速な整備に努めていただきたい」と述べた。
 

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