大船渡のような火災の可能性も 林野火災を想定、消防訓練を毎年実施 今冬は降水や積雪少なく乾燥…冬から春先に多く発生 地域の防災管理に努める秩父消防本部…予防運動や広報活動を強化
2025/03/16/15:14
今月9日に鎮圧された岩手県大船渡市の山林火災は、計12日間で市面積の9%に当たる約2900ヘクタールが焼失し、200棟以上の建物被害を受けた。埼玉県内面積の約25%を占め、森林面積は県全体の60%以上を有する秩父地域(秩父市と横瀬、皆野、長瀞、小鹿野町)も、強風にあおられるなどの気象的な悪条件に見舞われれば、「大船渡市のような大規模火災が生じる可能性がある」と、秩父消防本部(同市下宮地町)の笠原昇署長(60)は注意を促す。同本部では、林野火災を想定した訓練や予防運動、防災無線を活用した広報などを通じて、地域の防災管理に努めている。