燃える住宅内に男性が…遭遇した浦和署地域課の3警官、窓枠を外し救助 近くには学童保育、子どもたちも避難させる 積極的な活動、警察職員のかがみ…県警本部長が表彰
2025/03/16/15:24
さいたま市南区文蔵の住宅火災で住人の男性(80)を救助したとして、浦和署地域課に当時勤務していた金沢洋一警部補(57)、大湯重悦巡査部長(44)、小牧祐一巡査(55)に11日、野井祐一県警本部長から表彰状が贈られた。金沢警部補は「火災現場に遭遇するのは今までにない経験だったが、男性を救助できて良かった」と喜びを語った。
県警によると、2月22日、3人は放置バイクの回収後、住宅火災に遭遇。近隣住民に避難を呼びかけていた際、火災が起きている住宅内に男性がいるのを発見した。金沢警部補が工具を使わずに窓枠を外し、小牧巡査と共に男性を引っ張り出そうとしていたところ、大湯巡査部長が加勢して男性を救助したという。男性はその後、病院に搬送され、命に別条はなかった。
大湯巡査部長は「近くに学童保育があり、先に子どもたちを避難させた。互いに協力してスムーズに男性を救助できた」と手応えを明かした。小牧巡査は「無線を通じ(浦和署の)勤務員も救助の指示や提案をしてくれた」と連携が強化されたと話した。3人に表彰状を贈った野井本部長は「積極的な活動により人命を救助した今回の行動は、警察職員のかがみ。今後も後進の指導を含め、頑張ってほしい」と述べた。