埼玉新聞

 

アルファード断念…町長車としてリース、議会は認めず「高級車だし住民サービスにお金を使うべき」 1カ月当たり11万円の支払い 今は累計24万キロ超走行のエスティマ 町長「子育て世代もアルファード乗る」

  • 【地図】毛呂山町

    町長公用車、アルファードに「待った」=毛呂山町

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 毛呂山町議会は3月定例会最終日の19日、町長公用車をトヨタの「アルファード」にするリース契約を認めない予算修正案を賛成多数で可決した。

 町がリース契約を計画したのは「アルファードHEV Z」。リース期間は5年とし、1カ月当たりの支払いは約11万円。2025年度は8カ月分の91万1千円を計上した。

 町によると、アルファードは上級グレードの「HEVエグゼクティブ」の車両価格が850万円。一方、町がリースを計画した車両の価格は620万円という。

 現行の町長車はトヨタ「エスティマ」で、09年10月に購入した。3月18日現在の累計走行距離は24万6千キロを超え、町は「修理しながら使用している」という。

 町議会は「アルファードは高級車。住民サービスにお金を使うべき」などとし、議員提案された修正案を可決した。

 井上健次町長は議会閉会後、埼玉新聞の取材に「アルファードはファミリーカーとして子育て世代も乗っている。皆さんに理解をいただくまで、しばらくは現行車を乗ると思う」と述べた。
 

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