埼玉新聞

 

さいたま市役所に個室型ブース 2階の空きスペースを活用 手続き書類記入など、来庁者需要見込む

  • 空きスペースに設置された個室型ブース=さいたま市役所2階

 リモートワークのできる個室型ブース2台が、さいたま市役所2階の庁舎管理課執務室前に設置された。市は空きスペースの有効活用、市民サービスの向上、新たな歳入確保を図る公民連携の取り組みの一環として、民間提案制度による公募で決定した。1日から稼働し、市役所開庁日の平日午前8時半~午後5時15分まで利用できる。料金は15分間で税込み125円。

 市行財政改革推進部によると、設置したのは民間事業者「2Links」(東京)。ブースは1人用で、大きさは横1メートル、奥行き1・3メートル、高さ1・95メートル。電源設備やWi―Fiを完備している。「リモートワークボックス」で検索し、スマートフォンで予約、入り口を解錠する。

 市は場所を貸し出して、同社から月の売り上げの10%、最低でも月約4600円を歳入として受け取る。電気代を含めて市に金銭的な負担はなく、コロナ禍でリモートワークの需要が高まっていることなどから事業化した。市の担当者は「来庁者の利便性向上と市の歳入の両方につながればと期待している」と話した。事業が順調に進めば、他の市施設への展開も検討する。

 同社は駅近くのカフェやスーパー銭湯、カラオケなどに個室型ブースを設置している。行政手続きなどの来庁者の需要が見込まれるとして、初めて市役所に設置した。

 問い合わせは、同社(電話050・5526・5257)へ。

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