埼玉新聞

 

奈良のシカ、飼育見直しへ 保護施設、一時収容に

  •  保護施設「鹿苑」の在り方を議論する有識者会合=21日午後、奈良市

     保護施設「鹿苑」の在り方を議論する有識者会合=21日午後、奈良市

  •  保護施設「鹿苑」の在り方を議論する有識者会合=21日午後、奈良市

 農作物被害を出した天然記念物「奈良のシカ」の不適切な飼育が指摘された奈良市の保護施設「鹿苑」を巡り、奈良県は21日の有識者会合で、鹿苑の在り方などを見直す計画案をまとめた。シカを死ぬまで収容する「終生飼養」から一時収容に変える方針を盛り込んだ。計画は2025年度の策定を目指す。

 鹿苑では、奈良公園と山間部の間の地域で農作物被害を出したシカ200頭以上を「特別柵」と呼ばれるエリアで収容してきた。計画案では、田畑を囲む柵を拡充して農業被害を防止し、やむを得ずシカを収容した場合は「必要期間の後、解放することを原則とする」とした。過密収容を防ぐため、収容頭数の目安も設定するとした。

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