生徒の首に手…「従わず感情的に」体罰の高校教諭を処分 暴言などの不適切指導は47人/さいたま市教委
2022/07/15/00:00
さいたま市教育委員会は14日、2021年度に市立学校で体罰を行った教諭は前年度と同じ1人で、文書訓告の処分にしたと発表した。暴言など不適切な指導をした教諭は前年度比3人増の47人で、1人を文書訓告の処分にした。
市教委高校教育課によると、体罰を行ったのは、高校の男性教諭。運動部の部活動中に、男子生徒の頸部(けいぶ)を手で複数回押した。男子生徒が指導に従わないため、感情的になったと説明しているという。
市教委教職員人事課によると、暴言など不適切な指導をした教諭は、小学校で前年度比3人増の25人、中学校で前年度と同じ22人の計47人だった。中学校の男性教諭1人が文書訓告処分、他の46人は校長らの指導を受けている。「お前」「てめえら」などの暴言のほか、運動部の部活動中に審判をしていた教諭の判定に不満な様子を見せた生徒を大声でしっ責した教諭もいた。
18年度と比較して、20、21年度は体罰や暴言などの不適切な指導が半数以下に減少している。新型コロナウイルスの感染防止のため臨時休校や感染懸念で欠席する子が増え、教諭と児童生徒の接触機会が減少したことも背景にあるとみられるという。市教委は体罰や暴言の防止に向けての研修をこれまで通り実施していくとしている。