埼玉新聞

 

最適の観光コースをAIが提案 イーグルバスがアプリ公開 観光客の利用を増やして、地域住民の足の廃止防ぐ 路線バスの時刻と連携した観光コースを作成

  • イーグルバスがエアージャパン、各自治体と共同開発したウェブアプリ「和紙ロードMaaS」(イーグルバス提供)

    イーグルバスがエアージャパン、各自治体と共同開発したウェブアプリ「和紙ロードMaaS」(イーグルバス提供)

  • イーグルバスがエアージャパン、各自治体と共同開発したウェブアプリ「和紙ロードMaaS」(イーグルバス提供)

 イーグルバス(川越市中原町、谷島賢代表取締役社長)は、小川町と東秩父村の観光をより便利にしようと、人工知能(AI)が最適な観光コースを提案するウェブアプリ「和紙ロードMaaS」を公開した。

 同アプリは、観光の利便性を向上させ観光客の利用を増やし、地域住民の足となる路線バスの廃止を防ごうと、同社が航空会社「エアージャパン」、各自治体と協力して開発。画面の指示に従って質問に答えることで、AIが路線バスの時刻と連携した観光コースを作成する。

 ウェブ上で使用することができ、インストールは不要。電車やバスなど複数の交通手段をまとめて検索、予約、決済できる仕組み「MaaS」を活用しており、移動手段を円滑に組み合わせて提案することで快適な移動をサポートする。

 同社は、地域の交通インフラを支える拠点として、2024年12月に小川町に「小川営業所」を開設。電気を動力とするEVバスの導入や、交通事業者を超えたプラットフォームを形成することで、地域交通の維持や活性化を目指している。

 谷島代表取締役社長は、「川越での経験を生かし、小川町や東秩父村、ときがわ町での観光周遊を形にしたい」と語る。インバウンド需要を高め、観光客を誘致することで、交通インフラの運用につなげる考えだ。「ライドシェアや相乗りタクシーなどと協力することで、地域の交通インフラの確保を目指したい」と力を込めた。

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