埼玉新聞

 

道の駅「べに花の郷おけがわ」、きょう27日オープン 桶川に県内21番目 地元特産品や県産食材をメインに取りそろえ、プレオープンには2千人超が詰めかける…市民の期待集まる「食のテーマパーク」

  • 楽しみにしていた市民の列ができた道の駅「べに花の郷おけがわ」のプレオープン

    楽しみにしていた市民の列ができた道の駅「べに花の郷おけがわ」のプレオープン=26日正午ごろ、桶川市川田谷

  • 楽しみにしていた市民の列ができた道の駅「べに花の郷おけがわ」のプレオープン
  • 道の駅べに花の郷桶川の位置

 桶川市が国土交通省と一体で整備を進めてきた県内で21番目の道の駅「べに花の郷おけがわ」が、同市川田谷にきょう27日、オープンする。地元の特産品や県産食材をメインに使ったグルメや土産物、農産物など約千種類の食品を取りそろえた「食のテーマパーク」。かつて中山道の宿場町として栄えてきた桶川の新たな魅力発信スポットとして、市民の期待が集まる。道の駅の中村鷹敏駅長(35)は「地元の人にも観光に来た人にも目的地として楽しんでもらいたい」と意欲を見せている。

 「べに花の郷おけがわ」は、圏央道桶川北本インターチェンジ(IC)から約700メートル、国道17号上尾道路沿いに完成。約2・9ヘクタールの敷地に物販エリアや140席の飲食スペース、イベントスペースを備えた施設が建設され、24時間トイレ、防災トイレなども完備。大型車、身障者用を含む237台と臨時駐車場100台分の駐車場が整備されている。施設の外観は「桶川宿」を現代風に再現。格子や下屋、切り妻といった江戸情緒を取り入れており、内装はベニバナをイメージしたデザインになっている。営業時間は午前9時~午後5時。

 コンセプトは「人情と活気でおもてなし、温(ぬく)もり宿る桶川で、“食”と“人”とを繋(つな)ぐ」。飲食エリアには地元桶川の「男気トマト」を使ったメニューや埼玉のブランド牛「武州和牛」、県産牛乳や卵を使ったソフトクリームやクレープなどが出店。物販エリアには、生産者約160人から届けられる新鮮な野菜・果物や畜産・水産物、県内特産物のサツマイモや深谷ねぎなどを生かした加工品などがそろう。

 26日のプレオープンには2千人を超える市民が詰めかけた。歩いて訪れ先頭に並んだ滝沢芳子さん(84)は「道の駅ができるのを楽しみに待っていたので一番に入れてうれしい。良い思い出になった」と話していた。

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