ガザ、子ども死亡1万5千人 イスラエル、軍事圧力続行
2025/03/28/07:11
【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は27日、2023年10月の戦闘開始以降に死亡したガザの子どもが1万5613人に上ったと発表した。全体の死者数は5万人を超えている。イスラエルはイスラム組織ハマスに人質解放を求め軍事圧力を強める。イスラエル軍の攻撃が続く中、ガザの犠牲者数は膨らみ続けている。
イスラエルは2日以降、ガザへの支援物資搬入と電力供給を順次停止した。世界食糧計画(WFP)は27日、数十万人のガザ住民に深刻な飢餓と栄養失調が迫っていると訴えた。備蓄として残る約5700トンの食料は、最大2週間ほどの量だという。
イスラエル軍による攻撃が続き、人道危機も深刻化するガザでは、ハマスに対する抗議デモが連日発生。ハマスは27日、系列メディアで「疑わしい運動」に参加しないよう住民に呼びかけた。
一方イスラエルメディアは、停戦を仲介する米国とカタールが新たな提案を検討していると報じた。交渉を巡っては、エジプトも新たな案を提示したとされている。