埼玉新聞

 

「食べた人が幸せいっぱいに」 一押しは埼玉のイチゴ「あまりん」使ったパフェ 規格外の果物に新たな価値 食品ロス減、生産者に恩返し 浦和の「フルーツパフェテリアKaju」

  • 「旬の味覚のおいしさを味わって」と話す吉田真紀子さん。一押しは県内産ブランドイチゴ「あまりん」を使った「あまりんパフェ」=さいたま市浦和区

    「旬の味覚のおいしさを味わって」と話す吉田真紀子さん。一押しは県内産ブランドイチゴ「あまりん」を使った「あまりんパフェ」=さいたま市浦和区

  • 「旬の味覚のおいしさを味わって」と話す吉田真紀子さん。一押しは県内産ブランドイチゴ「あまりん」を使った「あまりんパフェ」=さいたま市浦和区

 さいたま市浦和区の調(つき)神社近くで1月15日にオープンした「フルーツパフェテリアKaju(カジュ)」。県産品のイチゴ「あまりん」や宮古島産のマンゴーなどで形や大きさが規格外のため市場に出回ることのない果物に、付加価値を付け新しい商品として提供している。代表の吉田真紀子さんは「自分がおいしいと思う旬の素材を最大限生かしたい。食品ロスも減らし、生産者さんの笑顔にもつなげたい」と笑顔を浮かべる。

 複数の会社勤務を経て、念願の飲食店を経営することとなった吉田さん。20代のころから、自分へのご褒美としてスイーツ店巡りや果物狩りが趣味だったという。その過程で、味は同じでも色付きや形が少し違うだけで商品化されない果物が想像以上に多いことを知った。「あの頃、忙しい日々を乗り超えられたのはご褒美スイーツのおかげ。おいしい果物を作っていただいている生産者さんに少しでも恩返しできたら」と起業の経緯を語る。

 提供する果物は県内産イチゴ「あまりん」や宮古島産のマンゴー、山梨産のブドウなど果物狩りで訪れていた全国の契約農家の規格外商品。

 この時期のお薦めは数量限定の「あまりんパフェ」(3300円)や「うさぎのご褒美ホールケーキセット」(2千円)。近くの調神社にちなんで、ウサギの耳の形をしたチョコレートが添えられている。

 趣味が高じて果物インストラクターやオーガニックフルーツソムリエの資格も取得した吉田さん。「お店は小さくても食べた人が幸せいっぱいな気分になれるオリジナルメニューを提供したい。青色の扉が目印です」と笑顔で呼びかけた。

 さいたま市浦和区岸町7の2の5(JR浦和駅西口徒歩約8分)。毎週火曜、第1・3水曜定休。駐車場なし。営業時間は午前10時~午後5時。

 問い合わせは、同店(電話080・8734・1199)へ。

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