埼玉新聞

 

ごはん盛り付けロボットで 保育所に導入 「寿司ロボット」を世界で初めて開発した企業が寄付 1杯当たり約4秒で盛り付けが完了 園児「いつもよりふんわり」

  • ロボットからごはんを器に盛る子どもたち=25日午前、鶴ケ島市富士見4丁目の市立富士見保育所

    ロボットからごはんを器に盛る子どもたち=25日午前、鶴ケ島市富士見4丁目の市立富士見保育所

  • ロボットからごはんを器に盛る子どもたち=25日午前、鶴ケ島市富士見4丁目の市立富士見保育所
  • ロボットでよそったごはんの給食を食べる子どもたち

 鶴ケ島市は市立保育所2カ所への「完全給食」の導入に伴い、ごはんを一杯ずつ均等量に盛り付けるロボット「Fuwarica(ふわりか)」を保育所に設置した。市内に工場を建設している「鈴茂器工」(本社・東京)が「企業版ふるさと納税」として、市に2台を寄付したことで実現した。25日には富士見保育所でロボットのお披露目が行われた。市は4月からロボットを本格稼働させる方針だ。

 市内には富士見(富士見4丁目)と鶴ケ島(脚折)の二つの市立保育所がある。主食を提供する完全給食は、定員の7割に当たる3~5歳児について未導入だった。該当する子どもたちはごはんやパンを家庭から持参し、保育所で調理されたおかずと共に食べていた。

 完全給食の実施に当たっては、子どもたちに応じた適正量の盛り付けなど調理員の負担を課題としていた。

 ロボットは、あらかじめ炊いたご飯を上部に入れて準備。所定の位置におわんを配置しボタンを押すと、ごはんが投入され、1杯当たり約4秒で盛り付けが完了する。ごはんの量は20~500グラムの間で調整できる。ごはんをほぐし空気を含ませることから、ふんわりした食感になるという。

 鈴茂器工はすしの「シャリ玉」を形成する「寿司(すし)ロボット」を世界で初めて開発。ごはんを盛り付けるロボットは、国内外の飲食店舗やホテルのバイキングなどに導入されてきた。

 同社は川島町で工場を稼働している。市場拡大のため新たな生産工場を探す中で、川島に近い鶴ケ島市太田ケ谷に立地を決めた。26年3月の操業開始を目指して建設が進められている。

 市は同社がごはんの盛り付けのロボットを製造していることを知り、完全給食の取り組みについて相談。同社側は「鶴ケ島に地域貢献したい」として「企業版ふるさと納税」による2台を寄付した。

 25日には富士見保育所の園児が、ロボットでよそったごはんの給食を楽しんだ。園児は「いつもよりふんわりしている」と喜んだ。

 また同日には斉藤芳久市長が、同社の谷口徹副社長=4月1日から社長に就任予定=に企業版ふるさと納税への感謝状を手渡した。斉藤市長は「メード・イン・鶴ケ島の製品で育った子供たちが世界に羽ばたいてほしい」とあいさつした。

 谷口副社長は、ロボットについて「効率的に正確に、おいしいごはんをよそうことができる」と紹介。新工場ではロボットを中心に生産していくとし「鶴ケ島発でグローバルに食を届ける」と述べた。

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