男女遺体を取り違え…警察署に安置の遺体 葬儀業者に渡す際に確認怠る 1週間後に遺体がないことに気付き発覚 間違って渡された遺体はすでに火葬 県警は遺族に説明し謝罪
2025/04/02/06:08
県警は1日、吉川署で安置していた遺体を遺族に引き渡す際、別人の遺体と取り違えて引き渡していたと発表した。県警は遺族に説明を行った上で謝罪した。引き渡された遺体はすでに火葬されたという。
捜査1課によると、3月24日午前10時過ぎ、同署刑事課の男性警部補(39)と男性巡査(26)が安置室に安置された県東部居住の60代男性の遺体を引き取りに来た葬儀業者に対して、別の70代女性の遺体を引き渡した。同31日、同署員が安置室の整理を行っていたところ女性の遺体がないことが分かり、取り違いに気付いた。
通常、安置される遺体や収容する袋には氏名や年齢、性別、取扱日などが記載された識別札、識別票が付けられており、県警は引き渡しの際は警部補以上の幹部が立ち会いの下、複数の警察官が識別票や遺体の目視確認を行って引き渡すことを通達で定めている。
しかし、引き渡しに立ち会った警部補らは確認作業を怠っており、引き渡しの際に取り外す識別票などもそのままにしていたとみられる。県警は今後、さらなる原因調査を行う方針。
同署の小浦健一副署長は「ご遺族にはさらなるご心痛を与えてしまい申し訳ない。職員に対する指導を徹底して再発防止に努める」とコメントした。